猫と暮らす部屋づくり、賃貸でもできるキャットウォークDIY

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猫と暮らす部屋づくり、賃貸でもできるキャットウォークDIY

賃貸に猫を迎えたとき、最初に悩んだのが「部屋をどう猫仕様にするか」だった。壁に穴を開けられない、大規模な工事はできない、退去時に元の状態に戻す必要がある——この制約の中で、猫が快適に暮らせる環境を作らなければならなかった。

試行錯誤の結果、ディアウォールとIKEAの棚を組み合わせたキャットウォークを作った。費用は全部で約4万円で、工具は電動ドライバー1本あれば十分だった。退去時も完全に原状回復できる。この経験を記録しておく。

賃貸でキャットウォークを作る前提知識

まず大前提として、賃貸でDIYをする場合は管理会社・大家への確認が必須だ。「ペット可」の物件でも、壁への穴あけが禁止されている場合がある。自分の場合は「原状回復できる範囲なら可」と確認が取れた上で進めた。

ディアウォール(LABRICO/ウォリスト等を含む)は、天井と床を突っ張り棒の原理で柱を立てるシステムだ。壁に穴を開けずに柱を設置できるので、賃貸DIYの定番として知られている。この柱に棚受け金具を付けて棚板を取り付けると、壁面収納やキャットウォークが作れる。

注意点は、ディアウォールは天井が弱い物件や勾配天井には対応しにくいこと。特に石膏ボードの天井でなく、軽量天井材の場合は強度が不足する可能性がある。不安な場合は管理会社に確認するか、床置き型のキャットタワーを選ぶ方が安全だ。

設計——猫の動線を考える

キャットウォークを設計するとき、まず猫の行動パターンを観察した。ポチ(白黒猫、3歳)が好む場所はソファの背もたれ、本棚の上、窓際だった。この3点を「高所から繋がるルート」として設計した。

レイアウトはシンプルにした。部屋の角に2本のディアウォール柱を立て、高さ120cm・150cm・180cmの3段に棚板を付ける。180cmの棚からは天井近くのコーナーに向かって斜め板を渡し、猫が上下移動できるようにする。

棚板の奥行は20〜25cmが猫の通り道として十分だ。深すぎると部屋の幅を使いすぎ、狭すぎると猫が落ちやすい。棚と棚の間の高さは35〜40cmにすると、猫が楽にジャンプできる。

材料と費用——実際にかかった金額

今回の材料費の内訳はこうだった。

ディアウォール(2本分セット)が2本で約4000円。2×4材(6フィート)を4本で約3000円。棚受け金具(強力タイプ)を8個で約2400円。棚板(パイン集成材 900mm×250mm×18mm)を5枚で約6000円。木材カット費用が約800円(ホームセンターで購入時にカットしてもらった)。

さらにIKEAのSKUBBシェルフインサート(猫の隠れ家になるボックス)を2つで約3000円。猫用クッション(棚に敷く)を2枚で約2000円。ウォールバー(猫が上り下りするための足がかり)を4本で約4800円。

塗料(水性ウレタン塗料、シンナー臭がなく猫に安全)と刷毛で約1500円。合計で約2万7500円。キャットタワー(別途1万5000円程度)と合わせて4万円台に収まった。

作り方——1日で完成した手順

製作は土曜日の1日で完成した。所要時間は約5時間(休憩込み)。

まず棚板の塗装から始めた。猫が乗るものなので安全な水性塗料を選び、薄めに2度塗りして半日乾燥させた。その間にディアウォールの柱となる2×4材を設置場所で立てた。

ディアウォールは天井との間に強くスプリングを押し付ける構造なので、まず床に垂直に立ててから少しずつ上部のキャップを締めて固定する。傾きが出ないよう水平器を使って確認した。

棚受け金具は2×4材に直接ビスで固定した。柱への穴あけはOKなので、電動ドライバーで問題なかった。塗装済みの棚板を乗せて固定し、最後にウォールバーを取り付けた。

完成後、猫の反応

完成した当日、ポチはキャットウォークに近づかなかった。2日間、遠巻きに見ているだけだった。3日目に慎重に一番低い棚に乗り、1週間後には最上段まで自分で上り下りするようになった。

今では一番高い位置の棚がポチの定位置になっている。人間の目線より高い場所から部屋全体を見渡せるのが好きなようで、そこで昼寝していることが多い。猫は高い場所に安心感を覚えるという習性通りだった。

爪とぎ対策——賃貸の壁を守る

キャットウォーク以外で賃貸で必要だった対策が爪とぎだ。猫は壁の角やクロスを爪とぎの標的にしやすい。

部屋の角(特にポチが好んでいた場所)には100均の透明コーナーガードを貼った。傷防止フィルムをさらに上から重ねた場所もある。これで退去時の原状回復リスクをかなり軽減できた。

爪とぎ板は複数個所に設置した。猫がよく通る場所・お気に入りの休憩場所の近く・キャットウォークの足元。爪とぎを便利な位置に置いておくと、壁への爪とぎが減ると聞いて試したが、確かに効果があった。爪とぎの素材は麻製が一番食いつきがよかった。

原状回復について

ディアウォールのシステムは、柱を撤去すれば床と天井はほぼノーダメージだ。ただし設置時に天井を傷つけないためにも、当て板(薄い木板や専用パッド)を使うことをすすめる。

爪とぎで多少のクロスの傷は出てしまった部分もある。これは退去時に補修費用が発生するリスクとして最初から想定していた。クロスの局所補修であれば数千〜1万円程度で済む場合が多い。

賃貸でも猫が快適に暮らせる環境は十分に作れる。制約を嘆くより、その中でどう工夫するかを考える方が楽しい。ポチが毎日キャットウォークを走り回っているのを見ると、作ってよかったと心から思う。

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